2015年12月1日火曜日

Pipes Of Peace Deluxe Edition - Paul McCartney


Tug Of Warに引き続き'83年リリースのPipes Of PeaceのDeluxe Editionのレビューをば。こちらも為替の影響を期待したが、カナダ尼でようやく7,000円台になったところで購入。
本作の目玉、話題は前作同様に他のアーティストとのコラボ。特にMichael Jacksonとの共演は出来もイイ。
でも久しぶりに聴き直して、というか本当に久し振りだった。それほど普段本作を聴くことが少ないことにはたと気づくw 今思うと、Michaelとの共演Say Say Sayこそ分かりやすく、勢いあるポップソングだと思うけど、全体通して聴くのが少々しんどいというか、どことなく飽きの来るところがある。
後で知ったのは、本作マテリアルが前作Tug Of Warの際に作られたもので、言わばそこから漏れたアウトテイク、悪く言うと前作基準に達していないものをお色直ししてリリースという風に取れる。実際、この頃からPaulのスランプ、音楽パートナー探しの道程が始まっており、後年のElvis CosteroとのFlowers In The Dirtまで袋小路に入ってしまうことになる。
まぁ、久々に聴くとそこはやっぱりMcCartneyミュージックテイストが溢れており、BeatlesっぽいThe Other MeやAverage Person、美しく優しいバラードSo BadやMichaelとのデュエットがスリリングなThe Manなどが楽しめる。バラード調の曲は安定していてトリを飾るThrough Our LoveはプロデューサーGeorge Martinの手腕もいかんなく発揮されていると感じる。
一方で Keep Under Coverは80sっぽいアレンジ、サウンドで時代に乗ろうとしているがどこかPaulっぽさが薄くなったり、インストHey Heyは遊び心もあるものの、わざわざStanley Clarkeにベースを弾かせている必然性も感じられず、この辺が詰めの甘さを感じるところだったりする。前作との繋がりを強調したようなTug Of Peaceもさほど効果があるとは思えない演出。
それとジャケットもぱっとしないと思う。
DVDは見所あり。定番ではあるがSay Say SayのMichaelとの映像での共演がいい。偽薬売りの御一行という物語仕立ての映像がマッチしていて面白い。Michael Jacksonのカリスマ性というのもよく分かる。
タイトル・チューンのPipes Of Peaceでは休戦状態でのお互いの軍の兵士同士の交流を、Paulが両陣営の兵士、将校複数を演じる多忙でユーモラス、そして平和のメッセージが込められた作品になっている。
ボーナスディスクはデモ中心。Say Say Sayはソロではなく、リミックスという形の別アレンジを収録。

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