2020年12月19日土曜日

McCartney III

別に前作Egypt Stationが最後の作品とまでは思わなかったものの、このタイミングでマッカートニーIIIを出すとか、どんだけ制作意欲旺盛なのかと驚きを隠せない。

そんなポールも78歳。引退して悠々自適な老後を楽しんだとしても誰にも文句を言われないぐらいの実績を残しているのに、引退とかまったく気配がないのがすごい。昔から思ってたけど、ほんと仕事好きなのね。まぁ、仕事というと良くないけど、純粋に音楽が好きなのね。

コロナ禍でツアー、ライブもできないところ、ならばとせっせと曲を書いて、一人で演奏し、気づけばアルバム1枚できるから仕立てて売りました、という肩に力が入っていない天然ぶりが老ポール。

ほんとに力が入っていない自然体なので、聴いていて疲れない。全般的にアコギが目立つのも好感持てる。1曲目と10曲目で似たようなメロディを出汁、トータル・アルバムっぽさを出すあざとさもあり、好きなことを好きなようにやったとは思うけど、とっちらかっていないのがいい。過去2作品のマッカートニーは幾分そういう部分も見受けられたけど(だが、それが良い)、アルバムとしての完成度はダントツではないでしょうか?

6曲目のDeep Deep Feelingはアルバム中一番長尺の曲。どことなく実験的なピアノのリフが印象的で、なんだか段々沈んでいくようにも思えてくるから不思議。

7曲目のSlidinのみ現バンドのラスティ・アンダーソンとエイブ・ラボリエルJr.が参加。この曲に限らないけど、全体のトーンがなんとなく前作Egypt Stationっぽいと感じる。クレジットを見ると、エンジニアのスティーブ・オーチャードは前作にも参加しているので、そのせいか?

まだまだツアーができる状況ではないですが、ポールにはいつまでも元気に楽しく音楽活動して欲しいです。

 

2020年12月12日土曜日

キャット・フード&グルーン|キング・クリムゾン

DGMで突如現れたポセイドン期のセッション音源。著作権保護延長のための方策らしい。

なかなか40周年記念ボックスを買うことも難しく、2nd~4thを網羅したSailor's Taleボックスは未聴だったので、雰囲気だけでも味わいたいとキャット・フードとグルーンのセッションがまとまったものを購入。聴いたらこれが驚いた。

何に驚いたかというとグルーンのTake1で既にそれなりの形になっていること。モチーフはフリップの持ちネタでクリムゾン結成前からそれっぽい演奏をやってたんだろうけど、これでリリースしてもそういうものかと思ってしまう。テイクが進むたびにタイトになってきたり、入れてくるフレーズもバリエーション出てくるけど、元の部分はそんな変わっていないのでやはりそれなりの完成度だったのでは、と思う。

バラで買えるのがいい。追って「冷たい街の情景」のセッション音源も聴いてみたい。